秋になると旬を迎える栗。
美味しいだけではなく、含まれる栄養素も豊富で身体によくて、
滋養強壮に優れた食べ物なのです。
そんな栗ですが、食べ合わせが悪いと言われる食物があります。
昔から伝わっている食べ合わせの良し悪しですが、
はたしてその真相やいかに。
ここでは栗を取り上げて、食べ合わせについて紹介します。
栗と食べ合わせが悪いものって?食べるとどうなる?
昔から言われている栗と食べ合わせが悪い食物は牛肉です。
食べ合わせると吐き気がすると言われています。
しかし、この説には根拠がありません、
唯一取上げられるのは江戸時代に記された、
「養生訓」によるものです。
あまり信頼できる説ではありません。
しかも、ちょっとレシピサイトを覗いてみると、
栗と牛肉を合わせた美味しそうな料理が沢山あります。
やはり栗と牛肉の食べ合わせが悪いというのは無さそうです。
栗は栄養豊富で積極的に食べてよい物です、
特に食べ合わせが悪い食物はほとんどありません。
ただし、ひとつだけ言えるのは食べ過ぎに注意することです。
栗と食べ合わせがいいものは?
「養生訓」ではなく、
根拠のある栗と食べ合わせがよい食物を紹介します。
まず栗ですが、様々な栄養素を含んでいます。
たんぱく質・脂質・ビタミンB1・C・カリウムが豊富です。
栗だけでも、含まれる栄養素の相互作用で身体によい、
非常に優れた食物といえます。
さらに、食べ合わせがよい食物をプラスすると、
優れた効果を発揮する食物があります。
・がんの予防
アスパラガス、ホウレンソウ、ナス、ブロッコリーなどの野菜、
舞茸、シメジなどのキノコやブドウ
・老化防止
インゲンやレタスなどの野菜、竹の子と山芋も効果的、
しいたけ、いちじく、そしてエビなどもよいです
・胃腸
山芋、アロエ、納豆が効果的です
・疲労回復
さつまいも、さといも、くるみ、
エビ、イカ、ウナギなどがよいです
食べ合わせだけではなく、栗は調理方法も多彩です。
熱に弱いビタミンCですが、
栗の場合は火を通しても、皮が厚くデンプンに包まれているので、
ビタミンCの減少が少ないです。
また、栗の渋皮には抗酸化作用が期待できるタンニンが多く含まれているので、
そのまま渋皮ごと煮てしまうのもよいです。
栄養の宝庫で熱に強い栗は、食卓を彩るよい食物です。
栗だけを楽しむのもよいですが、
様々な食材に合わせて健康的な食事を楽しんでください。
まとめ
昔から伝わる食べ合わせですが、
栗の場合と一緒であまり根拠がない物が多いです。
あまり心配することはありません。
栗に限らず、根拠のない食べ合わせが伝わっています。
そのまま信じるのではなく、
「ほんとかな?」と考える必要があります。
特に栗は滋養に富んだ食物です、
正しい知識を得て、上手に利用しましょう。